白玉だんごの一首・雑誌等採用歌
選者の皆さんの敬称は省略させていただいております。m(_ _)m
歌の中の赤字は、掲載時に選者が手を入れた(と推測される)部分です。


NHK BS『列島縦断 短歌スペシャル』2005年10月22日放映分、
選者:高橋睦朗(たかはし・むつお)の十首選(応募作全3562首中の五十首選)
【お題:流れる】
*叱られた子が叱りつけたその父の背中を風呂場で流す静けさ

『短歌研究』2005年8月号「うたう☆クラブ・今月のうたう☆クラブ賞」、選者:穂村弘
*日めくりの破り残しを毛抜きにて除く全てに背を向けたくて

『短歌研究』2005年8月号「短歌研究詠草」、選者:高野公彦
*浅蜊にも親戚兄弟あるならん白黒模様の似た殻あまた

『婦人之友』2005年8月号「生活歌集」、選者:小島ゆかり
*よき嫁の印象残し去りたしと義父母の湯桶重曹もて磨く

『短歌研究』2005年7月号「うたう☆クラブ」、選者:栗木京子
*子供らの「子ら」と入れれば「コラ」と出るわがパソコンはわれの何見る

『短歌研究』2005年6月号「うたう☆クラブ」、選者:小島ゆかり
*ふた粒のビターチョコレート辛党の彼に密かに選ぶきさらぎ
*午後九時の湾岸道路の幾万の光四角く光るものなし

『短歌研究』2005年6月号「短歌研究詠草」、選者:馬場あき子
*吐く砂はなべて白なり黒砂の浜で拾ひし厨の浅蜊

『短歌研究』2005年5月号「うたう☆クラブ」、選者:栗木京子
*ぶらんこは静止させるがより難し心の揺れを映してうごく

『短歌研究』2005年4月号「短歌研究詠草」、選者:岡井隆
*勝ち馬のごとく背中を覆はれて雨中の散歩大型犬の

『短歌研究』2005年3月号「短歌研究詠草」、選者:岡井隆
*月こそを共に見るべし太陽を見上げる恋の歌は稀なり

『短歌研究』2005年2月号「短歌研究詠草」、選者:岡井隆
*小刻みに変わる液晶にらみつつ予約録画の開始確かむ

『婦人之友』2005年2月号「生活歌集」、選者:小島ゆかり
*大小の靴出で行きて朝八時突っ掛け一足静まる三和土

『短歌研究』2005年1月号「うたう☆クラブ」、選者:加藤治郎
*伏し浮けば水の底よりゆらゆらと小さき泡ほど肌に鋭し
*駅前の横断歩道に立つ我を包む街あり嫌う街あり

NHK『眠れない夜はケータイ短歌』2004年11月20日放映分、選者:穂村弘&番組スタッフ
【お題「月」(テロップで紹介)】
*でこぼこの三日月残るファミレスの茶色い皿のミートドリアに

『NHK歌壇』2004年11月号「9月の応募歌より・佳作」、選者:小島ゆかり
*胸広げ戻す刹那の空の色ビルの谷間のラジオ体操

『短歌研究』2004年11月号「うたう☆クラブ」、選者・メール指導:穂村弘
【応募歌】昼下がり並んで眠るわが乳房なぐり倒して寝返る娘
↓
(この間のやりとりは誌上に掲載)
↓
【最終稿】細目して天井見ていたわが乳房なぐり倒して寝返る娘

『短歌研究』2004年11月号「短歌研究詠草」、選者:石川不二子
*公園の蝉らひときわ高く鳴く夕立雲の来るを告げんと

『婦人之友』2004年11月号「生活歌集」、選者:宮英子
*朝十時「来週から」の張り紙の角がめくれて静まるプール

『短歌』2004年10月号「公募短歌館」、選者:栗木京子
*蟻が餌運ぶがごとく人間の子らは水辺に浮き輪掲げて

『短歌研究』2004年10月号「うたう☆クラブ」、選者・メール指導:栗木京子
【応募歌】対岸の採石場からアナログな仮面ライダーが顔を出しそう
↓
(この間のやりとりは誌上、および短歌研究社2005年3月刊行の
『短歌研究 うたう☆クラブ3周年記念セレクション 栗木京子コーチ編』に掲載)
↓
【最終稿】そそり立つ採石場のあれを見よ仮面ライダー1号2号

『短歌研究』2004年10月号「短歌研究詠草」、選者:石川不二子
*晴れの日の朝起きてきた子供らは巣立ったはずの乳房に戻る

『婦人之友』2004年10月号「生活歌集」、選者:小島ゆかり
*風を切り初めて乗れた自転車のジーンズの裾白く転がる

『短歌研究』2004年9月号「うたう☆クラブ」、選者:小島ゆかり
*料金所の彼は一台一台のBGMをつぎはぎに聞く

『短歌研究』2004年9月号「短歌研究詠草」、選者:島田修二
*俳句誌はどの書店でも見かけるが短歌雑誌は入荷さへなく

NHK『眠れない夜はケータイ短歌』2004年7月31日放映分、選者:枡野浩一
【付け句:<夏のせいにはしないでおこう>に上の句を付ける】
*明日は海脇の毛を抜くこの痛み夏のせいにはしないでおこう

『短歌研究』2004年7月号「うたう☆クラブ」、選者:穂村弘
*ぞわぞわと毛穴が順に開きゆくひとり沈める湯船の底で

『短歌研究』2004年7月号「短歌研究詠草」、選者:島田修二
*ランドセル背負ひ明日から手をつなぐ相手は親より近所の友へ

『婦人之友』2004年7月号「生活歌集」、選者:宮英子
*あの店の壁に時計があると知り目線の習慣新しい街

『婦人之友』2004年5月号「生活歌集」、選者:宮英子
*訥々とささやく恋のバラードに四歳「この歌うすピンクだね」

『婦人之友』2004年4月号「生活歌集」、選者:小島ゆかり
*うたたねの耳に静かに鍋の音父にあやとり見せる子の声

読売新聞夕刊2004/2/27付「カラン卿の短歌魔宮」、選者:黒瀬珂瀾(くろせ・からん)
*嫁ぐ日にひとり見上げる赤い月時空戻して父母に見せたし
(漫画『天は赤い河のほとり』ヒロイン・ユーリの気持ちで)

『婦人之友』2004年3月号「生活歌集」、選者:宮英子
*真横から金色光の朝自転車の母子の片面あたためて射す
【後日の改作:金色の朝の光が自転車の母子の片面あたためて射す】

『婦人之友』2004年2月号「生活歌集」、選者:小島ゆかり
*年長の初絵日記に「おりがみのはこをたくさん」母にもひとつ

年月不明(高校生のころ)、『高○コース』短歌欄、選者:宮柊二
*小海線の西側の窓から見えるのは赤い夕日と降りゆく君と

年月不明(高校生のころ)、『高○コース』俳句欄、選者:不明
*朝露が腕にこぼれる夏木立

年月不明(高校生のころ)、『高○コース』俳句欄、選者:不明
*英語劇に燃え立つ顔々秋近し
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