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盲腸騒動(後編)

この文章は2000/1/29に書き下ろしました。


さて「盲腸騒動(前編)」で書いた通り、横っ腹の激痛の中「無保険のため即金で50万」を請求されて、絶体絶命の白玉。とりあえず廊下の公衆電話から、長野県の実家にコレクトコールでアラームをあげました。そろそろ寝る時間の白玉母が出て、翌日国保の手続きをしに、急ぎ上京してくれるとのこと。すみませぬ>母。だがこの電話でそれまで内緒にしていた転職が、しっかりばれてしまいました(^^ゞ寮を出たのはもちろん家族も知ってたけれど、理由までは想像つかなかったそうで(当然ですよね)、痛む腹で入院ベッドに横になりながら、暗闇の中でひとり家族に手を合わせた白玉でした。

翌日。午前中に母が病室に到着し、「まったくあんたって子は!」とあきれながらも退職した会社や区役所に連絡を取り、空白期間の国保取得に都内を走りまわってくれました。保険適用の見通しが立ったので「即金50万」も撤回され、午後になって、いざ手術。手術台に上がり、看護婦さんたちが何人も周囲に集まり、いよいよ麻酔?と思いきや、年かさの看護婦さんが「この足はみごとな外反母趾ですね〜皆さんいい事例ですからよく見学するように」ってをいをい、あたしのは生まれつきなんですけど〜(^^;)ともあれ手術は無事成功。自分の盲腸を見せてもらうの忘れちゃったのが唯一の心残りだけど、まずは痛みもおさまって、やれやれのクリスマス当日です。4台のベッドがひしめく病室の、お隣さんとも仲良くなって、入院生活もちょっと慣れてきました。

その翌日からは知人同僚が続々と見舞いに来てくれました。母に電話したついでに元会社の寮の友人に簡単に事情を話しておいたのですが、噂を聞いて元職場の同僚たちが面白がり、「やめたばっかの白玉がクリスマスに盲腸だと!をいをい、どんな顔だか見に行ってやろうぜ」みたいな感じで何人も病室にご登場。辞めてからも気遣っていただきありがとうございました〜m(_ _)m>元同僚の皆さん。入れ違いに当時の彼氏も顔を見せ、さらに入れ違いに現れたのが、白玉の下宿をさらって着替えを持ってきてくれた母。うわっ!彼氏と白玉母も、ここで思いがけなくニアミスだぁ!

そしてその日、来客が一段落した後に白玉母がぽつりと「部屋に自動車教習所のテキストがあったけど、まさか免許取るつもりなんじゃないだろうね〜お父さんが心配で眠れなくなっちゃうよ?」う(^^;)いや、あの、黙っててごめん。さらに母はたたみかけるように口を開き「それにおまえ、タンスの中にあった男物のトランクスだけど、あれ、さっきの人のかい?」

あぁあああ、内緒にしていたことが次々と、結局全部実家にばれてしまいました。たかが盲腸、されど盲腸。イブに入院、クリスマスに手術、一週間の入院で紅白を病室の皆さんと観て、元旦に退院したあの年末は、本当に忘れられないものになりました。


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