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次女の戸籍とパスポート

この文章はパティオ「ハワイ生活よもやま話」99/4/22 〜 99/7/9 の間にアップした
複数の拙文をもとに、2000/4/13に再構成しました。



99年4月6日に次女るながハワイで誕生し、その年の7月下旬には早くも日本のじじばば宅へ一時帰国を予定していた白玉家。るなに早急にパスポートを取ってやる必要に迫られ、白玉パパママは日米のパスポート取得に走り回ることになりました。その時の必要書類や手続について、ちょっとお話いたします。

アメリカ国内で生まれたあかちゃんは自動的にアメリカ国籍となります。出産した病院で入院中(つまり、入院はたいてい一晩だから出産翌日には)「出生証明書申請書」なる書類を書いて、当局に提出してもらいます。アメリカには戸籍システムが無いので、Birth Certificate がそのまま「どこそこで父○○と母△△との間に生まれた」って出自の証明になるんですね。で、当局から正式な出生証明書が発行されるまでの間は、産院のほうから仮の出生証明書 the Souvenir Certificate が一枚発行されます。これは賞状みたいな厚紙に病院のマークが刻印されたきれいなもので、白玉の入院したクィーンズメディカルセンターでは退院後数日して郵送で届きましたが、病院によっては退院前に早くも発行される場合もあるそうです。ともあれ、ハワイ州の発行する正式な出生証明書が取れるまでの間、万一あかちゃんの身分証明が必要になった場合には、これがつなぎに使えるのだと入院中に説明されました。

ちなみに入院中にまだこどものなまえが決まっていない場合には、申請書にも the Souvenir Certificate にも、ラストネームだけが記載されます。その場合ファーストネーム・ミドルネームはセットで決めて、後日役所に出頭して修正申請すればいいそうです。白玉家ではファーストネームが Runa(Lunaじゃなくていいの?と白玉が言ったら白玉ダンナ曰く「だって日本人だろ?」)、ミドルネームは(つけられるけど)無し!と決めてあったので、修正申請の出頭無しで手続きが済みました。また入院前になまえが決まっていれば、この入院中の手続きで、ソーシャルセキュリティ(米納税者番号:パスポートに直接関係はないけど一生使う、身分証明番号みたいなもの)も併せて申請できるので、このための出頭も要らず、助かりました。るなにはこのアメリカのソーシャルセキュリティナンバーも取らせましたが、そっちの処理には何と3-4ヶ月かかると言われ、実際、忘れた頃に郵送されてきてました。

さて、病院発行の the Souvenir Certificate が届くとき、州発行の正式な出生証明書の写しを申請するための request form が同封されています。自宅でこれに記入して、必要枚数分の手数料の小切手と一緒に返送すると、発行されしだい出生証明書の写しが自宅に郵送されてくるんです。申請書類には<正式な出生証明書写しの発行は生後6-8週間後>とありましたが、実際には生後3週間ほどで写しが送られてきました。こうして正式の Birth Certificate が手に入ってから、米国のパスポート申請と、日本の戸籍への入籍手続きがやっと始められるというわけです。そんなわけで、るなの名の漢字を決め、「日本国籍留保」にマルをつけてホノルル日本領事館に出生届を出したのは、そろそろ5月になるって頃でした。

そしていよいよ実際のパスポート申請です。白玉ダンナは「例えば米国のパスポートを急ぎで取った場合、日本のやつが後日取れなくなったりしないのか」と心配していましたが、これは逆で、二重国籍者は入出国の時は、両方の国籍のパスポートが必要なんだそうです。アメリカのパスポート取得には赤ちゃん本人の出頭は不要で、親の一人が自分のIDとパスポートを提示し、出生証明書を持参して申請すればよいらしい。なら写真さえあればすぐにでもパスポートが取れそうですが、「パスポートは申請後、25 business days 以内に自宅に郵送されます」とのこと。25営業日??じゃあどっちにしても申請から一ヶ月はかかるんじゃない!これが判明したのが5月下旬。あわててるなを部屋のじゅうたんに寝かせて真上から証明用の写真を撮り(首のすわらぬあかちゃんの撮影はこうするとよいのです)、手続きの役所が白玉ダンナの会社から行けるところにあったので、パパのお昼休みに申請に走ってもらいました。

じゃあ日本のパスポートは?こちらは日本の白玉家の戸籍にるなが記載されるのを待ち、抄本を取って送ってもらわねば、申請自体ができません。白玉ダンナの実家を通じて本籍地の役所に入籍状況を聞いてもらったけれど、彼女は5月下旬現在、未入籍。(ホノルル領事館に届けを出してもうじき一ヶ月なのに〜)郵送で取り寄せてもらった「次女るな」入りの戸籍謄抄本が手元に届いたのは、なんと6月下旬でした。日本のパスポートは国内の申請と同じく、申請後1週間で本人出頭のうえ日本領事館に受領に行くことになりますが、申請時には出頭不要。出生届提出の時にもらっておいた申請用紙に記入して、これまた白玉ダンナに領事館まで、書類を出しに走ってもらいました。

ところでこの戸籍謄本ですが、日本で生まれた長女のまやは、皆さんおなじみのこんな書き方になっています。

「平成九年拾月○日△△県××市で出生 同月○日父届出 同月○日同市長から送付入籍」

じゃあハワイ生まれのるなは?なになに、外国で生まれると戸籍にはこう書かれるのかぁ・・・

「平成拾壱年四月六日アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市で出生(改行)
同年五月○日母国籍留保とともに届け出(改行)
同年六月○日在ホノルル総領事から送付入籍」

白玉は最初「同年五月○日<母国籍留保とともに届け出>」という記載を見て、「アメリカの(=母国の)国籍留保のまま日本大使館にも届け出た」って意味だと思っていたのですが、よくよく読むと違いました。すなわち「母(=白玉)が、(日本の)国籍留保とあわせて出生届を出した」の意味で、「母国(の)籍」じゃなくて「母、国籍・・・」と読まなきゃいけなかったんですね。でないとまやの戸籍には「平成九年拾月○日△△県××市で出生同月○日<父届出>・・・」と届出人が父と記載されているのに、るなの方には届出人の記載がないってことになってしまいます。ああ勘違い(^ ^;)

そういえば、今回の日米の申請書類で印象に残った大きな違いが、こどもの署名の書き方でした。日本のパスポート申請書類にはあかちゃんのなまえを親が代筆する場合、「白玉まや(母代筆)」って書きますよね。ところがアメリカの書類だと、白玉ダンナがるなの代わりに署名する場合も、「Danna Shiratama(for RUNA)」って自分のなまえを書くんです。身内といえども不用意に他人の署名を代筆しない、って方針が徹底されてて驚きました。

そんなこんなでアメリカのパスポートは7月上旬に郵送で、日本のパスポートも同じ頃子連れで領事館に出頭し、両方とも無事ゲットすることができました。アメリカのパスポートはもちろん見るのは初めて。濃紺の表紙と本文はうすい赤、白、青の入った用紙で、表紙は英語だけだけど、本文は英語とフランス語の併記。ビザのスタンプ欄のバックはアメリカ各州の丸いスタンプが網羅されてるデザインで、ついつい「ハワイ州のスタンプあるかな?」とパラパラさがしてしまいました。このパスポートを見て初めて「海外で出産したんだなぁ」って実感がわいてきた気がします。

それにしても、まやもるなも生後3ヶ月たらずで取ったこのパスポート、5年間の有効期限が切れるころには、だいぶ顔も変ってしまうんでしょうね。


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