|
人間の赤ちゃんは産まれたときにはおっぱいを飲むことしか知らないけれど、離乳食によって、はじめて「液体以外の食べ物をかむ」「飲みこむ」ことを覚えていきます。歯の生え具合はこどもによって違うけど、だいたいの月齢ごとに食べられる固さってのがあるので、液体から固体へ、だんだん大人の食べ物に近いものが食べられるように、練習していくわけですね。(Babyfood を誰が「離乳食」と訳したのかは知りませんが、英語より本質が伝わるうまい日本語だと思います)離乳に並行して、動物とは違う食事のマナーやスプーン、おはしも練習しなければならないので、大人にとっては mess に悩まされる時期でもありますね。でも、おいしそうにいろいろ食べるこどもの姿を毎日見るのは、成長ぶりがわかってうれしいものです。 さて離乳の具体的なすすめ方ですが、例えば日本の場合、厚生省に「離乳のめやす」なる基準があるそうで、他に雑誌などを参考にするとこんな感じにやっていくのだとか。 (-1) 【生後2ヶ月くらいまで】おっぱいとミルク(フォーミュラ)以外は、湯冷ましや麦茶程度。 (0) 【生後3〜4ヶ月:離乳準備期】果汁やスープにすこしずつ慣らす。口元に来たスプーンにぱくつく練習。 (1) 【生後5〜6ヶ月:ゴックン期】だんだんとろみを増やしてポタージュ状からジャム状へ。飲み物はホニュウビンの他に、トレーニングカップ(くちばしみたいな飲み口と弁がある容器)でも飲めるようになる。 (2) 【生後7〜8ヶ月:モグモグ期】豆腐、茶碗蒸し、プリンなど舌でつぶせる程度の固さ。一日2回食に。 (3) 【生後9〜11ヶ月:カミカミ期】歯がまだでも歯ぐきを使ってつぶす時期。固さは大人が指でつぶせる程度。丸飲みにならない適度な大きさ。手づかみメニューも必要。ストローで飲めるようになる。 (4) 【生後11ヶ月〜1才半:離乳完了期】だんだん幼児食プラスおやつ、に移行。手づかみからスプーンで自分で口に運ぶ練習。コップから飲む練習も。 こんなふうに、日本ではいちおう段階を踏んでまじめに離乳進めるみたいですね。(白玉も日本式です。)「母親の手作りがいちばん」と思われているお土地柄もありますから、日本の市販のベビーフードには、「ひと手間」かけるタイプが豊富です。粉末のソースや野菜数種類を混ぜたフリーズドライの材料セットなど。日本でも田舎だとまだ手に入りにくいところもあるそうだけど、こういうのは便利で、どれもそこそこおいしい。お湯に溶いて材料に混ぜるだけで味がつく「中華とろみだし」「和風あんかけ」みたいな粉末は、ハワイの白玉家でも毎日のように活躍しています。 また、ふたをあけてすぐあげられるレトルトタイプも、日本のはメニュー豊富になってきましたね。日本伝統の味を取り込んでいるし材料もいろいろ使っていておいしくなっていると思います。そりゃ手作りにはかなわないかもしれないけれど、外出で手作りが難しいときや、大人のメニューによって取り分けがしにくい日などは、アメリカのものほどまずくないので、こちらでもとても重宝しています。白玉も(特に固形が入りはじめる(3)(4)の時期のものは)日本から月齢に合わせたものを取り寄せて使っています。母乳パッドと同様、これらの製品は送料をかけて送ってもらうに値する品質だと思っています。 そう、アメリカのベビーフードは味も形態も、画一的。瓶詰めと箱入りのベビーシリアル、ベビージュースくらいしか売られていないんです。しかもメーカーがほとんど同じ。当地のスーパーでは BABY FOODS の棚のほとんどが、赤ちゃんがあ〜んと口をあけている「ガーバー」マークのビンで、埋め尽くされているのが普通です。 ガーバーのベビーフードには数字がついていて、上記にあてはめると、「1st FOODS」が段階(1)、「2nd FOODS」が段階(2)、「3rd FOODS」が段階(3)とすすめ方もほぼ同じ。(ちょっとゆるめかな?って印象もありますが)とにかくアメリカの赤ちゃんたちは、みんなガーバーを食べて育つんですね。(後述しますが、他のブランドも一応あります。) じゃあこれおいしいの?というと「・・・」例えばステージ(2)あたりから出てくる XX Vegetable Dinner というメインディッシュ向けのビン。チキンベジタブルディナーってののラベルには、ローストチキンと付け合わせのミックスベジタブルが描かれていますが、これの中身は?何と料理したチキンとミックスベジタブルを、一緒くたにミキサーにかけた味(爆)まぁ「あげるばっか」だから楽と言えば楽かもしれませんけどね、味が・・・ いったいアメリカ式離乳食ってどうすすめられてるの?以前メインランド在住の日本人ママさんに聞いた一例では、 「生後6ヶ月までは母乳(and/or フォーミュラ)だけ。生後7ヶ月から、果汁を少々。 慣れてきたら朝晩シリアル、昼は果汁。という、段階もなにもない、いきなり3回食。 もし、果汁が慣れなかったら、1歳まではミルクONLYで良いらしい」 などだそうです。日本式の繊細な気の使い方からみると信じられないような簡単さ(アバウトさ)ですね〜さらにアメリカでは「生後すぐから夜ぐっすり寝かせるために、ミルクかゆをベビーフード用哺乳ビン(!)で飲ませる」なんてのも耳にしたことがあります。生まれたばかりの赤ちゃんには負担が大きいからあまりよくないそうで、どこかの雑誌に「離乳食はあまり早くから与えないように」とわざわざ書いてありました。 ついでながら、別の元アメリカ在住ママさんに聞いた話では、アメリカの大学のカフェテリアのお食事は、まさにガーバーと同じ感じの盛り付け、味で出てくるそうです。アメリカ料理は中華料理や他の国のと比べると大味で飽きてくるという評価を聞くことがありますが、こういうベビーフードで始まりずぅっと同じようなメニューが続けば、確かに(だし味などの)繊細な味覚は、育ちにくいかもしれません。 さて、あちこちのお店で棚をよく見ると、アメリカ製ベビーフードはガーバー以外にも、「BEACH & NUTS」、それに「Earth's Best」という3ブランドから出ているようです。「Earth's Best」地球で一番!ってネーミングは笑えますが、じつは3ブランドの中ではここが一番おいしいです。ビン臭さは相変わらずだけど、味はたしかにガーバーよりまし。ガーバーは同じ月齢向けでもほとんどどろどろでかむ練習にならないけれど、こちらは「9ヶ月用」ともなるとちゃんと固形のにんじんとかが入っているし。ただしアースズベストはちょっと割高で手が出しにくい向きもあるようです。次に値がはるのが「BEACH & NUTS」で、白玉の印象だとこれは値段も味も中途半端かな。ガーバーはいちばん大衆的で安いけどまずいというのが、おおかたの評価らしいです。 ということで、アースズベストが入手できれば、アメリカ製ベビーフードとしてはまずまずってことになりそうですね。送料がかからないことを思えば、割高さも安いものだと白玉は思います。ハワイでは(白玉の知る範囲では)洋系スーパーのセーフウェイ、スターマーケットあたりに、置いてあります。 いずれにしても、アメリカのベビーフードはどれも大味で甘みが強い。だから白玉も、使うにしてもなるべく少量にするよう、心がけています。3品のうち1品だけにするとかフルーツペーストをプレーンヨーグルトにかけるとか。こちらのベビーフードをまったく食べられないと、今度はベビーシッターに預けるときに困るので、味はいまいちなのを承知で、外出先でひとビンあげたりすることもありますが。 |
