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ハワイに来てはじめて車でフリーウェイを走ったとき、いちばん日本と違う!と思ったのは、視界に文字がほとんど飛び込んでこないことでした。日本のように「ここから○○県○○町、安全運転をお願いします」とか、「観光地△△まであと何km」とか、「地元の発展に貢献する株式会社何々」とかぜんぜん看板が無いんですよね。本当に家とビルと緑ばかり。あとはストリート名を示す青い標識が交差点にあるくらい。(電柱電線も少ないのですが、これはちょっと別にしておきます) 日本では気づかなかったのですが、いやでも目につく場所に看板があるのって、「見たくないものを見ない自由」が奪われているんですね。「見ない自由」がこんなに気持ちいいとは思いませんでした。アメリカは「自由」と「権利」にうるさいお土地柄だけど、こればかりは国民性に感謝です。精神的に楽です。 会社の看板が見当たらないけど、だからアメリカで企業が活動していないって訳ではもちろんありません。知りたい人は年鑑や電話帳で調べればよいのだから。知りたくない人にまで宣伝を押し付けないのが、こちらの価値観らしいですね。景観に規制があるのかどうかは知りませんが、たぶん企業がこれに逆らうと企業イメージまで悪くなるのでしょう。 個人の住宅やコンドミでも、外に表示するのは番地くらいで、表札などぜんぜん見かけませんね。プライバシーを不特定多数にばらさないのもアメリカらしい。日本だと住宅地図会社がバイトを雇って街の表札をメモしてこさせたりするけど、アメリカ人が聞いたらひっくり返るんじゃないかしら。 こちらの人って自分の個人データを外に出すことに信じられないくらい神経質に注意を払っています。郵送の請求書などを捨てる時も、住所氏名がわからないよう細かくちぎってからだし、郵送購読の雑誌を捨てる場合、表紙の隅に印刷されている自分の住所と宛名部分を、切取ってから出しています。白玉家はそこまで注意しないことが多いけど、考えてみれば、ゴミからどこで住所や家族構成、趣味や経済状況を知られているかわからない、ってのはこわいものがありますね。(日本でも透明ゴミ袋が出たときに、こんな話題が出たような気がします) そうそう、立ち話で知り合った人と連絡先を交換するのは、話が一段落終わってからです。ビジネスでも名刺のやりとりは、相手の趣旨を確認してからだそうで、まず名刺交換・自己紹介から入る日本と逆ですね。逆に自分にメリットの無い人にまでは、自分の連絡先を知られなくて済むわけで、これも一種の「選択の自由」なんでしょうか。 白玉も自分のコンドミの自分のフロアの隣人が、どんな家族でどんな方なのかぜんぜん知りません。廊下にあるのは本当に部屋番号だけで、窓もないんです。それでもエレベーターホールなどで雑談はよくします。家族構成やお仕事とかを知らなくても、話せる話題はけっこうあるもので、これもこちらで知りました。「あたりさわりのない話題」ってのはこういうときのためにあるんですね。 プライバシーといえば、建前で人種・性別・未婚既婚などの差別を禁じているお国柄、履歴書に年齢や写真、家族構成などは書かなくていい、という話も聞いたことがあります。身上調査書を添えなければならない日本の履歴書とこれもずいぶん違いますよね。 「知りたくない人に情報を押し付けない・押し付けられない自由」、「知らせたくない人に情報を出さない自由」について、日本でももうすこし注意を向けたほうがいいのかな?と思いました。 |
